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「十二支の考古学・辰」展：土器、龍文飾りなど　来月１５日まで橿考研博物館　／奈良

　来年の干支（えと）の辰（たつ）に合わせて、県立橿原考古学研究所付属博物館（橿原市畝傍町）で、「十二支の考古学　辰」が開催されている。国内最古の龍の絵が描かれた土器や、藤ノ木古墳出土の龍文飾り金具（国宝）など計６９点が展示されている。１月１５日まで。

　十二支は中国で考案されたもので、それぞれの動物が方角や時間を意味するものとされ、辰だけが唯一、架空の動物。

　国内最古の龍の絵とされるのは、池上曽根遺跡（大阪府和泉、泉大津両市）から出土した弥生時代後期の土器。また、古墳時代には、龍をデザイン化した金銅製品が太刀やベルトの装飾品に使われるようになり、古墳から出土したものが鑑賞できる。

　その他、橿考研の初代所長の末永雅雄氏（故人）が所蔵していた古代中国の陵墓の辰像の拓本なども展示されている。

　１２月１７日午前１０時と午後１時、同館で台風１２号の被害で大滝ダムに流れ込んだ木材を使って、辰の置物作り（無料）が行われる。また、１月９日午後１時、橿考研講堂で千賀久・葛城市歴史博物館長と、金関恕・大阪府立弥生文化博物館長による記念講演（無料）も行われる。

　入館料は大人４００円、高校大学生３００円、小中学生２００円。月曜と１２月２６～１月４日は休館。【高島博之】

１２月１３日朝刊

(この記事は奈良（毎日新聞）から引用させて頂きました)